89点だった模試が教えてくれたこと

行政書士試験・資格

本番慣れが欲しかった

前回行政書士試験に落ち、今年こそは受かると決めていた。
敗因の一つに”本番慣れ”が出来ていないことが挙げられる。

あの形式の60問を3時間で解く
これに慣れなければならない。

途中でトイレにも行きたくなるし、途中焦りすぎて悟りを開きそうになるし、
前の問題が気になりすぎて次にいけない感覚や、
”問題文長いねん!”って思ってしまう無駄なエネルギーの消費も、
試験後のゲッソリしている鏡の前の中年男の目線も、

本番慣れによって克服できるのではないかと思ったのだった。

これには”模試を受けまくる”しか無い。
出費は惜しまない。
初孫が出来たおじいちゃんくらい金を出してやろうと思った。

結局有名どころのLEC、伊藤塾の最強模試パックを買い、
市販の予想問題模試も全部買い、
夏から直前期の週末の予定は模試一色となった。

一番印象に残っている模試は、伊藤塾さんの
Aランク模試という名の模試だった。
頻出論点だけを集めた模試だった。
「ここを落としたら本番でも苦しい」
そういう位置付けの模試である。

89点という現実

気合を入れて望んだAランク模試の結果は89点だった。

母親に”あんた、この前の模試何点だったの?”と聞かれたとしたら、
私は迷わず”89点。まあまあかな”と嘘(優しい嘘)をつくだろう。

実際、行政書士試験の点数は300満点である。180点以上で合格である。
89点は普通のテストだと30点以下ということになる。

一年前、最初に受けた模試は94点だった。
今回は89点。
一年間勉強して、
一年前の自分より5点下がっていた。
あれだけやって、退化したの?
中年はうっすら涙を浮かべた。
さすがに自信はボキボキに折れた。

最悪の土日

解説動画を見るためのPCも開けず、缶ビールを開け、日本酒を開け、気がつけばカラオケ屋のドアを開けていた。
そう、私は現実逃避をしたのだ。ランクで言えばFランクである。

カラオケ(一人)で好きだったビジュアル系をカッコつけて歌い、風呂場で神レベルに上手かった松山千春を歌った。
あれ?松山千春もっとうまく歌えたのに...。とおもったときに急にテンションが下がってきた。
鏡にはビジュアル系には程遠い40代の男が赤ら顔でこちらを見ていた。

次の日は二日酔いで寝てしまった。
当時の日記を見たら、その2日をまとめて、”最悪の土日”と書かれていた。

ようやくAランク模試の解説動画を見た。ボキボキに折れた自信は回復していない。米粒でなんとかくっつけた程度だ。
耐えられるかなと思ってみたら、かなり回復できた。

まずAランクというのは簡単という意味ではない。
少しむずかし目に作っているということだった。
今の段階でこのレベルまで行っている人はいないと思いますね。というものもあった。

坂本先生の天使のような講義でかなり救われた。
解答をみても、もう少し知識を詰めたら正解できたというものがチラホラ見られた。

かと言って89点を取ったのは私くらいじゃないだろうか。

少しずつ伸びていた

この模試からいくつもの模試を受けて結果を紙に書いて壁に貼っていた。
ゲッソリしながら採点して、電卓で点数を足して紙に書いて、じっと見つめて、悔しくなって本を開いて。

同僚が休日のたびに大阪万博へ通っていた頃、
私は毎週模試を解いていた。

10月に模試で合格点を出したと以前書いたが、実際は急に合格点を出したのではなく、
予兆があったのだ。私にとっては嬉しい予兆だった。

最初は記述を抜いて160点位出して、あれ?あと何問か正解すると合格するよなこれ。
という発見だった。

その後
法令:178点(あと2点)✘    一般:40点○
法令:186点○         一般:8点(足切り)✘
法令:184点○         一般:32点○(やった!)

この法令と一般両方で合格点が出たのが10月だったので、
予兆が現実になる過程があったのだ。

あのとき、金をケチって模試の数を少なくしていたら、この合格点までの予兆に気が付かなかったかもしれない。
この事実に気がついたとき、ちょっと寒気がした。
不合格だった可能性もあったわけで、”じゃあまた1年頑張って”となっていたかもしれない。
模試をビチビチに入れまくったのは、中々正解だと思う。

89点だった模試が教えてくれたこと

模試は点数を見るためだけのものではなかった。
少しずつ伸びていることを確認するためのものでもあった。
89点だった私でも、
積み重ねれば180点に届く。
それを一番最初に教えてくれたのは、
あのボキボキに自信を折ってくれたAランク模試だった

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