細胞に組み込まれた言葉たち

たまに雑記

身近な人達の言葉

行政書士の開業準備をしていると、不思議と思い出す言葉がある。


有名人や偉人の言葉ではなく
私の過去であった身近な人達の言葉である。

しんどいときや、堪えないといけないときに思い出すことがあり、
どんな名言にも負けないと思っている。

法律も言葉だし、言葉つながりでブログを書いてみよう

名言【1個のプリンを我慢するような人生なんて嫌!】

これは昔の職場で
「金欠で、帰りに買うプリンも我慢しているんですよ」と私が話したときの
先輩の言葉です。

【1個のプリンを我慢するような人生なんて嫌!】

100円で買える楽しみすら我慢する人生は歩みたくないという趣旨である。
ここで重要なのは、先輩も私とほぼ同じ額の給料なのである。


たまに法律本を買うときに躊躇してしまうことがある。その時に、我慢するんじゃない!買え!と
先輩が言っているような気がするのである。

もちろん、先輩が言いたかったのは息抜きまで削って生きるな、ということだったのだと思う。

名言【そんなもん、着せ替え人形やないか!】

これは、幼い頃に父から言われた言葉である。
クリスマスプレゼントに聖闘士星矢の超合金の人形を買ってもらった。ゴールドクロスのずっしり重いかっこいいものだった。

父親は喜んで遊んでいる私にそう言った。

【そんなもん、着せ替え人形やないか!】

は?どこが着せ替え人形なん...あ、着せ替え人形だコレ。

私は一瞬で冷静になってそれを見つめた。
着せ替え人形といえば、私のイメージではヒラヒラのドレスを着た女の子の人形だった。

父に言われて、違うと言おうと思ったら、確かにこれも着せ替え人形の一種だった。
客観的に物事を見るということに気づかせてもらった。同時に聖闘士星矢はかっこいいことに変わりはなかった。

名言【こんなんは自分でやらなあかん】

これも幼い頃父に言われたことである。

当時父にロボットのプラモデルを買ってもらった。
色を塗っていたときに、難しい目の部分がどうしてもうまく行かなかった。

ロボットの小さな目に黄色い色をはみ出さずに塗りたい。でも不器用な私ははみ出した。

私は父に”目のところ塗って”とお願いした。
”おう”父は目を塗ってくれた。

出来上がりを見たら、顔半分が黄色く塗られたロボットになっていた。

器用な父がこんな雑に塗る?

俺のオーダー悪かった?

父は晩酌中だったのである。普段は父は器用な人なのだが、さすがに晩酌中にお願いする私が悪い。


しかし子どもだった私は、父に文句を言った。
その時に父が言った言葉が、それだった。

【こんなんは自分でやらなあかん】

ロボットプラモデルの目という一番大事なところをなぜ他人に預けるのか。
一番やらないといけないところじゃないんかと。幼い私は恥じた。

名言【ドなんていっぱいあるわ!】

小学生の頃、音楽の授業でオルガンを弾いた。
全員で音階を弾くものだった。

先生が”さあドを弾きましょう”と言い、全員がドを弾く。
私はドが分からず違う音を弾いた。

”ん?違う音が混じっているね。もう一度”と言っている。

焦った私は隣のKちゃんに小声で
”Kちゃん、ドってドレ?”
”ドレがドなん?なぁ、なぁて”と音階と指示語が混在している質問をKちゃんにした。

私があまりにも聞きまくってイラついたのか、普段おとなしいKちゃんが言った言葉がそれだった。

【ドなんていっぱいあるわ!】

私は”は?ナニソレ?”意味がわからなかった。みんなが出しているドを教えてくれという質問に、
彼女は音階を教えてくれた。

建設業許可でも、お客さんの前提と、行政書士前提は違う、しっかりと認識合わせをする大切さがわかる思い出である。
頭がよかった彼女は今何しているのだろうか。

名言【ついでだから】

昔の職場で上司が私のためにお弁当を作ってくれた。
上司というより上司の奥さんがである。
上司が奥さんに、金がなくて腹すかせて寝たフリしている部下がいる、と話したらしく、作ってもらった。

本当に嬉しくてお礼を言いまくったら、最後の方、上司は若干引いていた。

ついでだから、と言いつつ他人の弁当を作れますか?
ついでだから、後輩の仕事の一部を担えますか?

ついでというのは簡単ではないのだ。言える人間はかっこいい。できる人間はもっとかっこいい。
ついでだからと言える大人になりたい。

名言【弦が10本に見えた】

球が止まって見えたみたいな言い方をしているが、実際には真逆の話である。
大昔にやっていたバンドの解散ライブでの話だ。
バンドとしては5年以上やっていた。

そのラストライブの時、ベースのメンバーが酒を飲みすぎてライブでミスをしまくったのだ。
ミスというより、”まともに弾けていなかった”状態だった。

ライブ後にベースの彼に聞いたら、酔っ払って5弦ベースが10本に見えたそうだ。
リーダーのギタリストは相当怒っていた。
打ち上げを朝までやったが、ベースはリーダーに怒られるのが嫌で、打ち上げに来なかった。
バンドは解散した。

ベースがダメ人間という話ではない。
ラストライブという最後の瞬間、人の考えはバラバラということだ。
バンド、グループでもいい、活動中は意思が一致している。でも最後の瞬間は意思は一致していない。
一致していないから組織は最後を迎えるのだ。

リーダーは最後だから最高のライブにしたかった。
ベースはイベント運営もあり酒を飲み過ぎた。

打ち上げの後マクドナルドで始発を待ち、
各々のメンバーと別れた後の、曇った朝の空は今でも覚えている。

ああ。終わったんだなと。


リーダーも私もバンドはすっかり辞めているが、ベースの彼は今でもバンドを複数やっている。

名言【ハイハットは人生だ】

昔バンドをやっていたときに、対バン(同じライブに出た出演者)のドラムの人の言葉である。
要は、ハイハットで1つリズムを刻んで、バス、スネアを入れる。そうするとリズムができる、曲ができる、ライブができる
生活がつくられる。それって人生と似ているだろ?

名言である。感動した。酒を飲んでいたら号泣していただろう。
でも打ち上げの一杯目のビールを待っている間に聞いてしまったので、話すタイミングって大事だと思った。
そんな深い話は今しないでください。ちなみに初対面です。

名言【え!あの子は当然卒業生代表だろ?】

高校生の卒業式のとき、卒業生代表の女の子がスピーチをしていた。
時間が15分ほどで、彼女は大粒の涙を流し、言葉に詰まりながら
高校3年間の思い出を話していた。

私は彼女のスピーチを聞き思ったことは”あの子誰?話長くない?”だった。
それを同級生に後日、話したときの言葉である。

私は3年間彼女を認識すらしていなかった。
同級生いわく彼女は卒業生代表の適任と呼べるくらいの人物だったそうだ。

私の高校3年間の思い出は、夜コンビニの前で友人と喋っていたことくらいしか覚えていない。

彼女はどうだ?夜でも無いコンビニでもない、
学校での生活で涙を流せるほどの清い思い出があり、15分では収まらないのである。
私は恥じた。あの瞬間を私はどう過ごしていたのだろう?

彼女と早い段階で出会っていたら、私の高校生活も変わって・・いないね。


名言【え、もう終わりだで!】

大学生の卒業式の数日前、悪友と大学の校舎に訪れた。
ここに座ってコーヒー飲んで、ダラダラしたよね。と思い出話をしていたら

私はふと、え、数日後に俺って卒業するの?
と悪友に聞いた。
その時の返しの言葉である。高校生の時に涙を流した彼女の話を思い出した。

私は大学の4年間も清い思い出がなかったのである。
悪友は田舎に帰り家業を継ぐと強い目で言っていた。
彼はもう、終わりときっぱりと言えた。

私は終わりとは言えなかった。またなんとなく就職先で働くのだろう。
え?何回もきくけど、学生時代ってもう終わりなの?
学生ではなくなる私は、社長になりつつある悪友に問い続けた。

彼は今社長として頑張っているのである。

おわりに

文を見るとただの言葉である。それが私の人生で思い出させる言葉になっている。
あのときは何気なく聞き流した言葉でも、何年も経ってから自分を支える言葉になることがある。
今日なんとなく聞いた誰かの言葉。私が発した言葉が心に残るものになっているかもしれない。

決して法律ブログのネタが尽きたわけではない。休憩も必要なのである。

行政書士になれば、私も依頼者に言葉を届ける仕事になる。
だからこそ、自分が発する言葉も、誰かの細胞に組み込まれるようなものでありたい。

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今回のアイキャッチ画像もAIに書いてもらっているが、毎度私の下手な絵と説明でうまく書いてくれている。

私が書いた原画

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